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Linuxでサーバー構築したい人必見!使用方法やメリットを解説

記事の監修

代表取締役村越 聖人

2006年からエンジニアよりデジタル業界でのキャリアをスタート。
大小様々なWebシステム開発およびシステム運用保守を経験。

フルスタックエンジニアとして上流から下流工程まで一連の業務を担当するとともに、サーバー設計、構築、運用設計などのサーバー管理者業務も兼任。

近年は、顧客折衝を含む提案型営業からDMP絡みのデータ分析業務をはじめ、プロジェクトの全体統括・SEなど業務要件に合わせたポジショニングで顧客ニーズの最大化を図るサービス提案を実施。

新規事業で立ち上げた自社サービスにて、発明者として特許取得。

2019年5月 株式会社glorious future 設立。

2006年からエンジニアよりデジタル業界でのキャリアをスタート。
大小様々なWebシステム開発およびシステム運用保守を経験。

フルスタックエンジニアとして上流から下流工程まで一連の業務を担当するとともに、サーバー設計、構築、運用設計などのサーバー管理者業務も兼任。

近年は、顧客折衝を含む提案型営業からDMP絡みのデータ分析業務をはじめ、プロジェクトの全体統括・SEなど業務要件に合わせたポジショニングで顧客ニーズの最大化を図るサービス提案を実施。

新規事業で立ち上げた自社サービスにて、発明者として特許取得。

2019年5月 株式会社glorious future 設立。

Linux(リナックス)とは、無償で使用できる、主にサーバー向けのOS(オペレーティングシステム)です。高いカスタマイズ性と無償での利用が可能であることから、企業や個人に広く人気があります。

そのため、Linuxを使用して自分でサーバーを構築してみたいと考える方も少なくはありません。しかし、Linuxでサーバー構築をするためには、どのようにすべきなのか悩む方も多いようです。

本記事では、Linuxでサーバー構築したいと考えている方に向けて、Linuxの概要やLinuxでサーバー構築するメリット、Linuxサーバー構築の注意点、Linuxサーバー構築手順などについて解説します。

この記事はこんな人におすすめ
  • Linuxでサーバー構築をしてみたいと考えている人
  • 将来、サーバーエンジニアを目指したい人
  • Webサービスなどを立ち上げたいと検討中の人

Linuxでサーバーを構築する前に知っておくべきこと

Linux(リナックス)は、オープンソースのソフトウェアであり、カスタマイズ性が高いのが特徴です。有償サポートを利用する際にも、必要な部分に資金を効率的に投資できます。 また、ソースコードが公開されているため、誰でもアクセスして利用することが可能です。 Linuxをインストールする際には、豊富なディストリビューション(複数のソフトウェアをまとめたもの)やサービスから選択できるため、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが柔軟にできます。 サーバーをLinuxで構築する場合、セキュリティの観点から、事前の計画と準備が必須です。

Linuxでサーバー構築することのメリット7つ

Linuxでサーバー構築をすることは、さまざまメリットがあります。主なメリットとしては、高度なカスタマイズ性、低い初期コスト、そして優れたセキュリティが挙げられます。 加えて、Linuxはデータ処理能力が高く、さまざまなタイプのサーバーを組み合わせて運用することも可能です。 また、OSにインストールできることや問題の特定や解決も容易です。以下では、Linuxでサーバー構築する7つのメリットを紹介します。

個人の好みにカスタマイズでき柔軟な変更が可能

Linuxの大きなメリットは、個人の好みにカスタマイズでき柔軟な変更が可能なことです。さまざまなディストリビューションが存在しており、使用者は必要なソフトウェアを選択して自由に追加することが可能です。 ディストリビューションには、Webサーバーやデータベースサーバーなど、特定の用途に適したものが多数あります。さらに、必要に応じて自由に変更を加えることができるという点でも大きなメリットです。

サーバー構築のための初期費用を抑えることができる

Linuxの魅力のひとつは、多くのディストリビューションとソフトウェアが無料で利用できることです。もし自分で問題解決やカスタマイズができれば、追加のライセンス料なしでサーバーを構築できます。 また、ハードウェア要件が低いため、コストのかからないハードウェアでも動作します。このため、低予算でのサーバー構築が可能になります。 さらに、追加のセキュリティ維持費用が不要なのも大きな魅力です。

セキュリティを高く維持できる

Linuxは、オープンソースソフトウェアで開発の柔軟性が高く、シンプルな構成により高度なセキュリティを確保しやすいメリットがあります。 また、開発がスピーディーに行われることで、最新のセキュリティ技術を早期に取り入れることが可能です。さらに、多数の開発者やセキュリティ専門家が監視しているため、問題が発生した場合には迅速に対処されます。 加えて、構成の多様性により攻撃を受けにくく、必要な構成に限定してシステムを構築することで、セキュリティ上の脆弱性が少なくなります。

データ処理能力に優れている

Linuxのシンプルな構成によるメリットは、Windowsなどの他のサーバーOSと比較して、同じハードウェアや技術を使ってもデータ処理リソースが増え、処理能力が向上することです。また、軽量で高速処理を特徴とするディストリビューションも存在します。ファイルシステムやキャッシュメカニズムが高度に最適化されているため、データの読み書きを効率良く行うことが可能です。

さまざまなサーバーを組み合わせて利用できる

Linuxは、さまざまな種類のサーバーソフトウェアを提供しており、Webサーバー、データベースサーバー、メールサーバー、ファイルサーバーなど、目的に合わせて選ぶことができます。 これらのソフトウェアは、目的に応じて選択し、自由に組み合わせてサーバーを構築すること可能です。このような柔軟性は、企業がサーバーの構築と運用を行う上で大きなメリットとなります。

さまざまなOSにインストールすることができる

Linuxでは、使用目的に合わせて最適なディストリビューションをPCにインストールできます。 さらに、問題が発生した際には、デュアルブート(1つのPCで複数のOSを設定すること)や仮想化技術を用いてWindowsやmacOSと並行して使用することが可能です。 このように、多様なOS環境での運用が可能な点は、Linuxを使ってサーバーを構築する際のメリットと言えます。

問題の特定や解決が容易にできる

Linuxベースのサーバーは、その高いカスタマイズ性とシンプルな構成により、複雑なシステム間の干渉や制約を受けることが少ないです。 さらに、充実したログ記録機能とデバッグツールのおかげで、問題発生時の状況や原因の特定が容易になります。このため、トラブルの特定と根本的な解決が可能であることが大きなメリットです。 また、インターネット上には、Linux関連の情報が豊富にあり、これも問題解決を容易にします。

Linuxでサーバー構築を行う前にやることリスト

Linuxでサーバーを構築する前に、何を行うべきか選択し決定すべきことをまとめることが重要です。そのためには、以下のような内容が必要になります。

提供するサービスを決定して必要なサーバーを決める

Linuxを使用すると、Webサーバーやデータベースサーバー、メールサーバーなど、さまざまなタイプのサーバーを構築することが可能です。 サーバー構築前には、サービスの提供内容を具体的に定めた上で、目的に応じたサーバーを決めましょう。

誰に向けてのサービスなのかを決めて提供場所を定める

「誰に向けてサービスを行うのか?」「サーバーは、どこに設置するのか?」といった要件を決めることも重要です。サービスの規模見積もりは、利用者を考慮して機器やネットワークのスペック、セキュリティレベル、ソフトウェア環境を決定するために必要になります。 家族や友人向けのサービスではセキュリティの懸念は少ないですが、不特定多数に向けるとセキュリティが重要になります。 また、クラウドサービスのサーバーならコストは低くなりますが、オンプレミスサーバーはコストが高くなります。サービス規模が大きいほど要求も高く、将来的な拡大も考慮した設計が必要です。

最適なLinuxディストリビューションを選択する

サービス形態に応じて適切なLinuxディストリビューションを選びます。クラウドサービスやVPSでは、コマンドベースのCentOSが最適です。 一方、オンプレミスサーバーでは、Linux MintやUbuntuが適しています。ただし、Webサーバーアプリケーションのインストールなどはコマンドでの操作が主流で、初心者の場合は操作に戸惑う可能性があります。

使用するアプリケーションを決定する

サーバー構築に必要なアプリケーションを選択します。WebサーバーにはApacheやNginx、データベースサーバーにはMySQLやPostgreSQL、ブログサーバーにはWordPress、メールサーバーにはPostfixやSendmailなどが適しています。

サービスに適切なプログラミング言語を選択する

サービスに適切なプログラミング言語を決定します。選択肢にはJavaやGoのようなコンパイラ言語とPerlやPHP、Python、Rubyのようなスクリプト言語があります。 コンパイラ言語は運用時に速いが開発に時間がかかり、スクリプト言語は開発が迅速だが運用時には遅い傾向があります。 また、Webフレームワークを用いると開発が容易になります。

Linuxでサーバーを構築する手順

Linuxでサーバーを構築するためには、いくつかのステップを踏んでいきます。

1.サーバーの設置場所やスペックなど管理方法を検討する

サーバー構築に先立ち、設置場所やスペックなど管理方法を計画することが重要です。 サーバーの設置場所を社内かクラウド環境のどちらにするか決め、Webサーバー・DNSサーバー・メールサーバーなどの機能を選択します。機能を必要最小限にすることで、セキュリティリスクを最小限に抑えます。 また、サーバーのスペックやネットワークの通信量についても検討する必要があります。さらに、本番環境やテスト環境についても事前に計画を立てましょう。

2.セキュリティ対策を練る

Linuxが高いセキュリティ性能を持っているとしても、セキュリティリスクがゼロというわけではありません。 そのため、事前にセキュリティ対策を立てることが重要です。強力なパスワードの設定、ファイアウォールの有効化、不正アクセスを検出するセキュリティツールの導入などが考えられます。 さらに、セキュリティは一度の対策で完了するものではなく、継続的な取り組みが必要です。

3.MX Linuxのダウンロードとインストールを行う

管理方法やセキュリティ対策がまとまったら、MX Linuxのダウンロードとインストールを行います。最初に、インストール用のファイルをダウンロードし、インストールを開始します。

言語と時刻の設定を設定画面で行い、デスクトップ画面から「Installer」を選択します。 次に、デフォルト設定のままで「Next」をクリックし、ユーザー名とパスワードを入力します。最後に「finish」を選択してインストールを完了させます。

4.ターミナルの起動を確認する

デスクトップ画面の左下にあるスタートメニューから「Xfce Terminal」を選び、ターミナルが正しく起動するかを確認しましょう。 もし毎回メニューから選択するのが面倒な場合は、ショートカットを作成して便利な場所に配置することをおすすめします。

5.IPアドレスを設定する

ターミナルで「ip -4 a」と入力することでIPアドレスを確認できます。変更を希望する場合は、スタートメニューの設定から「Advanced Network Configuration」を選び、「Add」を使用して新しいアドレスを追加します。 変更を行った後に再起動すると、変更が適用され、同じ方法で確認できます。

Linuxサーバー構築に役立つディストリビューション

Linux OSとして起動させるために必要なディストリビューションの選択肢は多岐にわたります。 そのため、サーバー構築の目的に合わせたディストリビューションを選択することが重要です。以下では、サーバー構築に適したいくつかのディストリビューションを紹介します。

CentOS

CentOSは、サーバー用OSとしての軽量性が特徴で、日本語に関する情報も豊富に揃っています。無償で公開されており、安定したサービスを低コストで提供したい場合に適しています。

RHEL

RHELは、有料のディストリビューションで、提供されるサポートに応じて料金が発生するサブスクリプション契約が特徴です。 コストがかかるものの、安定性を求める場合に最適なディストリビューションと言えます。

Fedora

Fedoraは、無料で利用できるRed Hat社製のディストリビューションです。最新技術の早期採用が特徴で、古いハードウェアから最新のものまで、多様なデバイスで安定して動作します。 そのため、最新の機能を活用し、積極的な開発を行いたいユーザーに適したディストリビューションです。

まとめ

本記事では、Linuxの概要やLinuxでサーバー構築するメリット、Linuxサーバー構築の注意点、Linuxサーバー構築手順などについて解説してきました。Linuxの特徴はオープンソースであり、カスタマイズ性やセキュリティ性が高いことにあります。

また、豊富なディストリビューションから選択可能で、低コストでのサーバー構築が可能です。サーバー構築のためには、サービスの具体的な目的の明確化や提供場所の選定、適切なLinuxディストリビューションの選択、アプリケーションやプログラミングの選定などが必要になります。

Linuxでサーバー構築を検討されている方は、本記事を参考にLinuxサーバーの構築にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この記事のまとめ
  • Linuxはカスタマイズ性が高いオープンソースであり、低コストで優れたセキュリティ性が主な特徴。
  • Linuxサーバー構築では、サービスの具体的な目的の明確化や提供場所、適切なディストリビューションの選定が重要。
  • Linuxサーバーは、セキュリティ対策や継続的な管理をすることで高いパフォーマンスと安定性が実現できる。
  • CentOS、RHEL、Fedoraなど、用途に合ったディストリビューション選択がサーバーの性能と効率を左右する。

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